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子どもが自分自身に関わることにしっかりと参画し、意見を言える社会

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匹田くみこ「子どもが自分自身に関わることにしっかりと参画し、意見を言える社会」画像

10月7日、8日「部落解放人権確立全九州研究集会」に参加。

今日の分科会[子育てと教育の現状と課題]のなかで、ある取り組み事例が発表されたのですが、話しの中に出た【福笑い】が、ちょっとした議論になりまして。

 

  • 福笑いは「目隠しして見えない状態」を笑う遊びであるとして、視覚障害者に対する差別につながるのでは?
  • 周りのスタッフで疑問を呈するひとはいなかったのか?

という意見です。

 

わたしはうなづきながらも、だからといって、この遊びが良くないと大人が決めてしまうのは違うんじゃないかと思いました。

 

例えば、【福笑い】という遊びを通して、視覚がないってどんな状態やろかと想像したり、見えない人に伝わる声かけを工夫したりしながら、みんなで一つのことに取り組む。

遊びに意味を持たせ、想像をうながしたり話し合いを持ったりすることで、自分の経験を超えた他者の視点を理解するってこともあるはず。

と、自分なりの意見を述べました。

 

2023年4月から「子ども基本法」が施行。第1条には、憲法および子どもの権利条約の精神に則り、すべての子どもが「心身の状況、おかれていた環境などにかかわらず、その権利の擁護が図られ、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現」をめざす、という目的が示されています。

日本では、子どもの権利条約の批准から30年近く経っているのも関わらず、子どもを[権利の主体]ととらえる視点が欠けている、と言われます。

 

子どもが自分自身に関わることにしっかりと参画し、意見を言える社会になってほしいとねがいます。